孫氏の兵法

百回戦って百回勝つよりも、戦いを避けるほうがよい。だっけ?

そりゃ、そうだよね。

当たり前の話。

同じ土俵に立って、自分も、相手も一生懸命になって戦うと、

どちらもダメージを受ける。

たとえ勝ったとしても、ねぇ。

逆に、違う土俵で成長すれば、無駄なコストが減るよね。


例えば、パソコン市場。


季節の変わり目新モデル→値下げ→新モデル→値下げ

このサイクルの中で、

多額の広告費を費やすことになる。

技術的にも容量アップとか、Windowsのバージョンアップくらいしかわからん。




他の分野に出てってもいいんじゃないか?

そしたらR&Dだっけ?に費やすお金をもっと増やせるんじゃない?

革新的な技術ができるかもしれない。

そして、それはその会社の売り上げ、利益率の上昇になる。



では、他の分野に出ていけない理由は?

たぶん、怖いから。

今のまま、売り上げは上がらないけど、

このままいけば、食っていける。

あのライバル会社には負けたくない。

そんな感じだろう。

もしくは、

ある程度、形が決まってしまっているので、

革新的な技術が生まれる要素がない。



例えば、

「タオル」で考える。

タオルは素材、大きさ、形、デザインによって決まる。

芸術性は置いておくと、これ以上進化する必要性がない。

(ように思える。)

つまり、タオルには、技術的な革新が限りなく起こりにくい。

それに、タオルは生活必需品かつ消耗する。

だから、ほっといてもお金が入ってくるシステムを持っている。

なんで、海外に行かなきゃならんと感じている。



競合する会社がある場合の基本的な戦略とは?

それは、差別化を図ること。

タオルを決定づける4つの要素、+コストで競う。

その枠組みを超えることはない。


しかし、いくらタオルの種類を増やしたところで、

お客さんは何十枚ものタオルを使う必要性がない。

せいぜい、トイレやキッチン、風呂場で使う程度。

贈答用タオルだって、用途は同じ。

だから、そのフィールドで戦うのは良くない。将来性がない。


それよりも、戦わなくてよい場所にすみ分ければいい。

タオルで、人形を作ってみては?

タオルを外国に輸出してもよい。

吸水の技術を使って、なにか面白い事を考えてみたら?

保水性抜群のタオルで、砂漠でもそのタオルの上なら

植物育ちます。とか。



ではでは、わが身の事を振り返ってみましょう。


銀行に就職した場合、

優秀な社員(少なくとも僕と同レベル)と

昇進というすくなーい椅子をめぐって戦うことになる。

僕の強み?

英語ができる帰国子女もいるから差別化できないし、

勉強はもっとデキルやつがうようよいるでしょう。

公認会計士、税理士の資格もちもいるかも。

生かせるとしたら、ハングリー精神か?

だけど、精神論は嫌い。

理不尽な命令は、大っきらい。

体育系じゃないし。Мでもない。

まず、僕を雇わないといけない理由がない。

代替可能だ。簡単に。

そんな会社が、僕を本当に必要としているのか???

疑問がふつふつと湧いてくる。



商社に就職した場合、

銀行と同じく、優秀な同期、上司、後輩の中から、

とびぬけた成績を収めないと、彼らの中から僕を選ぶ根拠がない。

私の強みは、英語。

みんなTOEIC高得点。帰国子女うじゃうじゃ。

僕を雇わなければならない理由は、本当にどこにもない。

リーダーシップ??

いったいいくつの部活、サークルの代表が日本の大学生にいるだろうか?

万単位だろう。そして、人事の人は、そんな話聞きあきている。



じゃあ、あえて選ばれるためには??


本番の営業力、実績、コネ、外見。


1)実績、コネ
  
  これはない。実績というと、学歴、交換留学、国費、奨学金、GPAか。ひょっと

  して、いやしなくても、学業を押すほうが正しいのかも?


2)本番の営業力、外見

  外見は、髪切る。大丈夫。本番の営業力は練習するのみ。ここが弱いな。



僕を欲しい会社の視点で言うと、

本気で海外に行きたい会社。

海外に行かないと会社が立ち行かなくなるレベル。

かつ、会社内にそのような人材がいない状況。

そんな会社は僕を欲しいだろうな。



僕が行きたい会社は、

海外と強い結びつきをつくろうとしてて、

個人の裁量が大きく、

将来独立しやすい環境を持ち、

給料が高い。

あと、僕に期待している会社。

これは、単純に期待されたり、ほめられると頑張るので。





しっかり考えていきましょう